「メタファーの認知過程」要旨
「メタファーの認知過程:三島由紀夫の作品世界に基づく検討」
楠見 孝(京都大学)
メタファーの認知過程について、認知心理学のデータと三島由紀夫の作品世界に基づいて検討する。具体的には、三島由紀夫の文体や比喩に関する考え方、隠喩、直喩、換喩の用例,類推に基づく創作過程、その創造性の発達過程について述べる。
参考文献
楠見孝(2005)「文芸の心理:比喩と類推からみた三島由紀夫の世界」
子安増生(編)『芸術心理学の新しいかたち』 誠信書房 (pp.52-72)
講師紹介
楠見孝(くすみ・たかし)。京都大学教授。専門は認知心理学。『比喩の処理過程と意味構造』(1995風間書房)、『メタファー研究の最前線』(2007 編著 ひつじ書房)など著書多数。心理学におけるメタファー研究の第一人者。