Opcode OMSの設定方法

ここでは、MacOS9でZCoderから外付けのMIDI音源モジュールを使う場合に必要となる、設定方法について説明します。

◆1.OMSのセットアップをする

外部機器(MIDI音源モジュールや、MIDIキーボード等)や、市販されているソフトシンセなどをMacから使うためには、まずMIDIポートと、MIDI音源モジュールを、Macに認識させる必要があります。

<Tips : OMSとは?>

OMSとは、Macintoshでは標準的に使われているMIDIドライバの規格で、MIDIインターフェイス(ドライバ)とアプリケーションソフトの橋渡しをするソフトウェアです。

アプリケーションは、機器メーカから提供されるMIDIドライバに直接アクセスするのではなく、OMSを介してMIDIドライバにアクセスするようにすることで、一意にMIDIドライバにアクセスすることができます。

「関係がよく判らなん」という方は、とにかくOMSとMIDIドライバ(機器のメーカから提供される)が必要なんだ、とご理解下さい。

1) OMSアプリケーションをインストールします。

Opcode社のホームページから、OMS 2.3.8 以上のOMSアプリケーションをダウンロードします。

もしダウンロードできない場合には探してみましょう。

ダウンロードしたファイルをダブルクリックすると、インストールが始まります。

(インストールが終了すると、再起動を要求してきますので、編集中のファイルがあれば、予め終了しておいて下さい)

2) MIDIドライバや、市販のソフトシンセ等をインストールします

OMSアプリケーションをインストールしたら、次にMIDIドライバやソフトシンセ等をセットアップします。

MIDIドライバは、CD-ROMやフロッピーディスクとして提供されているはずですが、できればメーカのWebサイトを確認して、なるべく最新版のものを入手した方が吉です。MacOSのバージョンに合わないドライバや、不安定なドライバを使用していると、OSがクラッシュする原因になりますんで。

3) 「OMS Setup」を開きます

「OMS Setup」アイコン探して、ダブルクリックします。

ダウンロードしたOMSアプリケーションは、MacOS9.1では Macintosh HDDの下の「MacOS9 Application」フォルダにある「Opcode」フォルダにインストールされている筈です。

ちなみに、既に日本語版のOMSがインストールされているMacへ英語版のOMSをインストールすると、「OMSアプリケーション」 と 「OMS Application」 の2つのフォルダができてしまう事があるようです。このような場合には、どちらか古い方をごみ箱に移動するなどして、混乱しないようにして下さい。

4) 「新規セットアップ」を選びます

ファイルメニューから「新規セットアップ」を選びます。

初めてOMSセットアップを実行する時には、自動的に新規セットアップが実行されます。

5) 指示に従ってセットアップを進めます

次の図のようなダイアログボックスが表示されます。

ここでは「OK」ボタンを押して次に進みます。

次に、「どのポートに割り当てられているMIDIドライバを使うか」を尋ねてきます。

ここで、Macintoshの標準シリアルポートにMIDI音源モジュールを接続している場合には、該当するポートのマークの隣にある、チェックボックスにチェックを入れておきます。

それ以外のポート(USB MIDIインターフェイス等)にMIDI音源モジュールを繋げている場合には、ここでは何も変更しません。

そして確認をしたら「検索」ボタンを押します。

暫くすると、次の図のように見つかったMIDIドライバが表示されます。

使いたいMIDIドライバが表示されている事を確認して「OK」ボタンを押します。

(※ここに来るまでにOSがクラッシュしてしまう場合には、念のためMIDIドライバとOMSのインストールをやり直してみて下さい)

暫くすると、次の図のように見つかったMIDIポートが表示されます。

全てのMIDIポートが見つかっている事を確認して、「OK」ボタンを押します。

最後に、セットアップを保存するファイル名を尋ねてきますので、適当なファイル名を入力してやります。

6) MIDIポートの設定

次にMIDIポートの設定を行います。

新規セットアップが終了すると、次の図のようにMIDIポートの一覧が表示されます。

ここにMIDI音源モジュールを追加するための手順を説明します。

なお、既にここで次の図のようにMIDI音源モジュールが認識されている場合には、操作は完了です。

この場合は以下の操作は不要となりますので、ZCoderのインストール方法へ戻って頂いて構いません。

MIDI音源モジュールを追加するにはまず、MIDI音源モジュールを追加したいポートのアイコンをクリックし、ハイライト状態(上の図ではUSB-MIDI1をクリックしたので、四角形で囲まれている=ハイライト状態になっている)にします。

次に、「スタジオ」メニューの「各ポートにMIDIデバイス追加...」を選びます。

指示に従って「追加」ボタンを押します。

すると次の図のように、MIDIポートに繋がっている全てのMIDI音源モジュールが表示されます。

MIDI音源モジュールのアイコンに?マークが付いているものは、デバイス名が認識されなかった事を示しています。このままでも問題なく使う事はできますが、混乱しないように名前を付けておきましょう。

MIDI音源モジュールに名前を付けるには、デバイスのアイコンをダブルクリックし、デバイス名とモデルID(適当な値で良い)を入力します。

但し、デバイス名は、別のデバイスと重複してはいけません。おかしな事になります。

また、使用しないデバイスは、混乱しないように「Delete」キーを押して削除しておきましょう。

(あまり沢山のデバイスを追加すると、アプリケーションがクラッシュする原因にもなりますし)

そして、次の図のように整理したら、OMSの設定は終了です。

ファイルメニューから「有効にして保存する」を選んでから、OMSセットアップを終了します。