Z-MUSIC(V2) MML文法(ARCCサンプル)

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かつて本家Z-MUSICのマニュアルには、実用的なARCCのサンプルがまったく載っておらず、こと波形の扱いに関してはマニュアルだけでは使い方が全く分からない状態でした。

#仕方なくユーザーはいろいろと試行錯誤する羽目となる

ここでは、実際にありがちなARCC波形の使用例をいくつかサンプルとして掲載いたします。ARCC波形を理解するためご活用いただければ幸いです。

V2なサンプル

    • フェードアウト(デクレシェンド): 1音ずつ個別にフェードアウトする
    • コメント: @cの初期設定や、 MML mでARCCを拡張モードに設定する点、 MML sでARCCの波形を1shotに設定する点などに注意。 フェードアウト以外でも、これらのMMLでの設定が基本となる。
    • フェードアウト(デクレシェンド): トラック全体でフェードアウトする
    • コメント: 非同期モードの設定がポイント。 なお、 フェードイン・フェードアウト専用MML \ があるので、 このサンプルはあくまで一例。
    • フェードイン(クレシェンド): 1音ずつ個別にフェードインする
    • コメント: MML @aの引数を負に設定することに注意。
    • フェードイン(クレシェンド): トラック全体でフェードインする
    • コメント: 非同期モードの設定がポイント。
    • なお、 フェードイン・フェードアウト専用MML \ があるので、 このサンプルはあくまで一例。
    • パンポットを左右に揺らす
    • コメント: 普通に三角波を使いつつ、 コントロールチェンジ10番(パンポット)を用いる。
    • パンとエクスプレッションを同時に操作する
    • コメント: V2の場合1トラックあたりARCCは1つしか使用できないため、 このサンプルでは2つのトラックを用意し、 それぞれパンとエクスプレッションに用いている。 V3なら1トラックで記述可能。
    • トレモロしつつフェードアウト
    • コメント: V2の場合、ARCCの重畳ができないため、 こういう複雑な波形の場合はユーザ波形を用いる必要がある。 V3だとすっきり記述できます。
      • (AMIDI1,1)
      • .wave_form 8,0,0 {0,-008,-016,-024,-032,-040,-032,-024,-016,-008, /
      • -016,-024,-032,-040,-048,-040,-032,-024,-016, / 音量モジュレーション
      • -024,-032,-040,-048,-056,-048,-040,-032,-024, / &
      • -032,-040,-048,-056,-064,-056,-048,-040,-032, / フェードアウト
      • -040,-048,-056,-064,-072,-064,-056,-048,-040, /
      • -048,-056,-064,-072,-080,-072,-064,-056,-048, / 基本波形
      • -056,-064,-072,-080,-088,-080,-072,-064,-056, /
      • -064,-072,-080,-088,-096,-088,-080,-072,-064, / ̄\
      • -072,-080,-088,-096,-114,-096,-088,-080,-072, / \/\
      • -080,-088,-096,-114,-122,-114,-096,-088,-080, / \/\
      • -088,-096,-114,-122,-127,-122,-114,-096,-088, / \/\
      • -096,-114,-122,-127,-127,-127,-122,-114,-096, / \/\
      • -114,-122,-127,-127,-127,-127,-127,-122,-114, / \/\
      • -127} / \
      • (t1) @c11,127,127 s,8 m,1 @s,2 @h,80 @a127 @74c1d1e1 / Special thanks to おいもさん
    • フィルタの開閉(簡易ワウ)
    • コメント: 事前にResonance (Harmonic Intensity)を強調した上で、 ARCCでCut off frequency (Brightness)をグリグリする。

V3なサンプル

  • パンとエクスプレッションを同時に操作する
    • コメント: V3だと1トラックあたりARCCは4つまで使用可能。
      • [ARCC1.CONTROL 10] / Panpot設定
      • [ARCC1.DELAY 0]
      • [ARCC1.SPEED 10]
      • [ARCC1.ORIGIN 127]
      • [ARCC1.RESET 64]
      • [ARCC1.WAVEFORM 2]
      • [ARCC1.MODE SPECIAL]
      • [ARCC1.LEVEL ON 127]
      • [ARCC2.CONTROL 11] / Expression設定
      • [ARCC2.DELAY 48]
      • [ARCC2.SPEED 36]
      • [ARCC2.ORIGIN 127]
      • [ARCC2.RESET 127]
      • [ARCC2.WAVEFORM 3]
      • [ARCC2.MODE SPECIAL]
      • [ARCC2.LEVEL ON 127]
      • @v127z127@82 c1d1e1
  • トレモロしつつフェードアウト
    • コメント: V3の場合、ARCCの重畳を用いれば、 ユーザ波形を用いることなくすっきり記述できる
      • [ARCC1.CONTROL 11] / トレモロ部
      • [ARCC1.DELAY 48]
      • [ARCC1.SPEED 6]
      • [ARCC1.ORIGIN 30] / ORIGIN = LEVEL にするのがポイント
      • [ARCC1.RESET 0] / (出力波形はARCC1+ARCC2の重畳となるため)
      • [ARCC1.WAVEFORM 2]
      • [ARCC1.MODE SPECIAL]
      • [ARCC1.LEVEL ON 30]
      • [ARCC2.CONTROL 11] / デクレシェンド部
      • [ARCC2.DELAY 48]
      • [ARCC2.SPEED 36]
      • [ARCC2.ORIGIN 127]
      • [ARCC2.RESET 127]
      • [ARCC2.WAVEFORM 3]
      • [ARCC2.MODE SPECIAL]
      • [ARCC2.LEVEL ON 127]
      • @v127z127@82 c1d1e1

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