霞が関官庁見学・国税不服審判所

法学部法律学科一年(当時)

霞が関官庁見学・国税不服審判所 財務省内を奥へと進み、赤絨毯の先にある一室で、国税庁の特別機関である国税不服審判所について、不服申立制度の概要や審査請求の状況などのガイダンスを、金子所長よりレジュメ等を用いて行っていただいた。

国税不服審判所では、国税に関しての審査請求について裁決を行い、納税者の権利利益の救済を図っている。 実際に審理が行われている様子は、原則非公開という規定に基づき、私たちが傍聴することはできない。

しかしこれは、国税不服審判所での審理方法の特徴の1つである。審理は、審判官が3人組となって審査官と共に審判する。ここでは、審判官の合議制と職権主義が採用されている。

これは、行政庁ではめずらしい方法であるということで、国税不服審判所が持つ特別性を感じた。 また、事務運営の目標である「公正な第三者機関」、「適正迅速な採決の実現」に向けて、民間人(弁護士、税理士)の任期付職員採用や90%以上の事件を1年以内に処理している。 先の政権交代による影響についても、特別な混乱は見られないと感じた。

しかし、国税不服審判所では、現在の審理非公開の方法に明確性の疑問を呈する意見や、さらなる公平性・第三者性の要請などが影響として挙げられていた。このような問題に対し審判所では、行政不服審査法の改正や、上記民間人の任期付職員採用人数を増やすなどの対策を検討、実施していた。 今回訪れてみて一番感じたのは、審判所の方々は自らの公務にとてもやりがいを感じているように見えたことである。

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法学部法律学科一年(当時)

私は11月26日に行われた本学の学部デーでは東京都霞が関で財務省の見学をしま した。日本の政治の中心であり、財務省のほかにも各省庁の建物、警視庁、裁判所、国会議事堂などが立ち並び圧倒される感覚がありました。 私は財務省の建物の外観や建物内を見学した後に国税庁の国税不服審判所について担当の方から話を聞くことができました。

国税不服審判所は刑事事件の裁判と は異なり国税に関する法律に基づく処分についての不服申し立てを公正な第三者 機関として、適切かつ迅速に対処し、納税者の正当な権利利益の救済を使命とし ています。刑事事件の裁判とは異なり、公開されることはなく、1年以内に多くの 事件が処理されます。

国税不服審判所は国税庁の特別な機関として機能し、税務 行政の適正な運営の確保のために存在しています。 今回、私は初めて官公庁の建物内を見学しましたが、様々な部署が存在し、その 一つ一つが機能し、今の日本を支えているのだと感じました。

そもそも私は国税不服審判所という機関があることを知りませんでした。犯罪に関する裁判だけで なく、納税に関する裁判があるということを初めて知ることができました。実際に話を聞き、大変な仕事ではあるが、とてもやりがいのある仕事だということが 伝わってきました。普段は聞くことができない話を聞くことができ非常によい体験をすることができました。