2-1 年中行事とお馬流し

2-1 年中行事とお馬流し

 新春(冬)、豊作・豊漁祈願(春)、災厄除け(夏)、豊作・豊漁感謝(秋)と四季折々の祭りが全国各地で行われています。夏になると本牧では「お馬流し」、生麦では「蛇も蚊も」などがあり、祭礼具は茅(防腐などの薬効成分が悪いものを吸い取ってくれると信じられるようになったため)を使用したもので夏の災厄を祓うと言われています。

本牧の「お馬流し」の「お馬さま」は、人々の厄災を受け取り、海の沖へ流し去るための祭礼具です。「馬首亀体」という頭が馬で体が亀という形をしており「やぶ」呼ばれる羽鳥家の当主が奉製し、お清めを受けます。翌日お馬さまは頭の上を後ろから前へと受け渡されていく「頭上奉戴」という所作で羽鳥家から本牧神社へと向かいます。本牧神社に到着すると様々な神事が行われ、社殿で一晩過ごします。翌日に氏子各町を巡行し、各町ではお神輿やお囃子を出してお馬さまを迎えます。各町の厄災を託されたお馬さまは、本牧漁港から祭礼で海の沖へと向かい、海へと流し去ります。


お馬さま

お馬取り

蛇も蚊も