1-2 本牧で

行われていた漁業

1-2 本牧で行われていた漁業

昭和30年代まで横浜の海では漁業が盛んでした。爪がついた籠で海底を掘り起こしながら貝を獲る貝捲漁(かいまきりりょう)。潜水服を着て海底に潜り、海底にいるタイラ貝を獲る潜水漁。箱眼鏡を使って水中を覗きながら長い柄をつけた矠(やす)で海底にいるカレイやサザエ、伊勢海老などを獲る覗突漁(みつきりりょう)。帆走で底引き網を引いて、海老やシャコを獲る打瀬船漁。回遊してくるイワシを刺網で獲る刺網漁。2艘の船に分かれて、網で魚の群れを獲る巻網漁または六人網漁。針一列に流して仕掛け、穴子を獲る延縄漁(はえなわりょう)

筒を一列に流して仕掛け後日回収する穴子筒漁。蛸壺を使った蛸漁や針と錘(おもり)が一体となったテンヤと呼ばれる釣針を使った鯛、太刀魚、蛸、甲烏賊釣り。

海の幸に恵まれた豊かな海でした。


貝捲漁

覗突漁

打瀬船