1-1 横浜の海の変遷

1-1 横浜の海の変遷

江戸時代に開拓されてできた吉田新田や、幕末・開港期以降開発された横浜港周辺は、開発され、明治には沿岸部は埋立地となり、港湾施設や工業地帯が造られていきました。

しかし、本牧から根岸、磯子、金沢までの海は昭和30年後半から昭和50年代初頭に横浜沿岸が埋め立てられるまで、魚介藻類に恵まれた豊かな海で、漁業が盛んな町でした。潮干狩りや海水浴なども楽しめました。

  根岸湾でもかつては遠浅で穏やかな沿岸部だったため、海苔の養殖場として適していました。金沢沿岸部の埋め立ては、昭和40年代後半からでしたので、それまでは海苔の養殖も大規模に行われました。

  海は埋め立てられ、工業地帯や港湾施設などが立ち並び、日本の高度経済成長を支える場所として変貌を遂げていきました。


埋立前の海岸線本牧

埋立前の海岸線根岸湾

埋立前の海岸線金沢