江國香織『きらきらひかる』 読書会

「いい匂いだね。休日の朝、妻のいる風景」

「きょうは平日だし、私は紺君の妻じゃないわ」

「ふーん」

紺君はにやっとして、しゃあしゃあと、僕も妻がほしいな、と言った。その言い方に、かけらほども誠意がなかったので、私はつい笑ってしまう。グラスに氷を入れ、オレンジジュースを注ぐ。

「でも、妻って女なのよ」

紺君は驚くほど真剣な顔をした。うん、そうだね、男の妻っていうのはみたことがない。

「でも、僕は男が好きなわけじゃないよ。睦月が好きなんだ」

あっさりと、涼しい顔で紺君は言う。

「ふうん」

私は胸がざわざわした。それじゃあ私とおんなじだ。

(「七月 宇宙的なるもの」 p.139 l.6 -p.140 l.1 )

江國香織『きらきらひかる』 読書会

日時:2014年2月22日(土)15:30-17:30

参加条件:課題本読了

会場:原宿バールB1(食べログ

参加費:1000円

【注意】

江國香織『きらきらひかる』について語り合います。ネタバレしますので、参加条件は、どうかあしからずご了承ください。

レストランは、場所をお借りしているだけなので、メニューの注文はできません。かわりに、ソフトドリンクと軽食を用意いたします。

参加申し込みは、こちらにて受け付けます。

不明な点などございましたら、お気軽にお問い合わせフォームご利用ください。

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紺くんと笑子が似ているから、2人を愛せるんだよね。睦月は欲張りですね。

笑子が紺くんからのプレゼントの木に、酒を注ぐ場面、そしてそれを静止しない睦月。このどす黒い場面、もっと詳しく描いて欲しかった…!

おやつはシレトコファクトリーのラムレーズンドーナツ(シナモンなし)。

焼きドーナツしか…見つけられなかったです。

参加してくださったみなさま、メールくださったみなさま、ありがとうございました!