体運動習性

体運動習性

 

体運動習性とは、個人の身体や心理的な傾向

が何故生まれるのか、何処に、その要因が

あるのかを体の動き方、偏り方、使い方に

こそ特徴的に表われているのだと、心の動き

の傾向を体の側から捉え直そうという視点

です。

 

人が生きて動くかぎり、そこに特性がある

ことは、誰もが分かっております。

人間行動の中には、本人があまり気にしない

「癖」がある事も、広く知られていますが、

そのように体の何処をどう使っているのか

に偏りがあるのです。


偏る理由は、体躯の歪みや経年疲労によるの

ではなく、逆に疲労特性、歪み傾向も、

体運動の習性ゆえの傾向であると考えるの

です。

体運動習性とは、何かの刺激を受けた時に

反応する傾向の特性でどのような刺激に

対しても、一定の決まった系統経路を

使って行動と心理的な反応をする事です。

その原初的な理由を、要求の方向性と

捉えるのですが、要求には方向性がある

のです。

 

例えば一つの困った事態が、起こるとそこで

どちらにすべきかの選択をしないとなりま

せん。

これは事の重大性の度合いにかかわらず、

いつでもどんな時にも起こる事で私達は

常に、何事か選択し判断しながら、先に

進んでいます。

その時、どう選択するのか、判断するのか

の心理的な方向性、行動の特性に常に

決まった偏重があるのです。


困るとあまり熟慮しないで、エイっと決めて

しまうとか、判断を後に回して、回して、

決めないで進もうとするとか、

何か追い詰められると、どこのどの系統が

過敏に動きだし、その傾向を決めていくの

かは、まず体の神経回路の、どの系統が

動き出すかなのです。

ちょっとした刺激でも、心拍数が変化する

とか、体と心が繋がったものだと、誰もが

どこかで経験するのですが、心理特性が

身体の反応と切り離せないのは、自明のことで

刺激に対して緊張するのか、弛んでしまうの

かに、まず、反応特性というものが出るの

です。


体運動習性を測定、データ分析しながら

研究しています。

体運動習性研究所

https://www.honsyo.com/

身体気法会HP もご参考に。

http://www7b.biglobe.ne.jp/~kihou10/