ごあいさつ
2020年、世界は新型コロナウィルス感染症の流行により、生活環境が大きく変わり、
クラシック音楽業界でも、多くの演奏会が中止や延期を余儀なくされました。
これは、これから世に出ようと国内外で勉強を続けている若い音楽家たちにとっても影響は甚大なものでした。特に若手指揮者にとって、オーケストラを相手に実践を重ねる機会を得ることは難しい状況でした。
2020年8月、公演の再開もまだままならない状況ではありましたが、未来を担う若手指揮者たちがトッププレイヤーによる素晴らしいオーケストラを指揮することができるならば、その経験は必ず彼らが次のステップに進むきっかけになると考え、出演した若手指揮者たちと共に試行錯誤の末、第1回目の試演会を行い多くの反響を呼びました。
現在、公演活動は様々な工夫のもと徐々に再開していますが、未だコロナ禍により海外からの指揮者の招へいが難しく、多くの公演が中止、または指揮者の変更がなされているのが現状です。
このような中、さらに多くの若手指揮者たちに、素晴らしい経験を持って活躍の場を広めていってほしい、若手指揮者たちとプロオーケストラ奏者が出会い、真剣に音楽と向き合い、音楽を分かち合う共同作業の場を創りたい。
そんな想いからこの会が発足しました。
趣旨に賛同して下さった大勢の演奏家の皆様と共に、この企画は未来に向けてさらに進化しようとしています。どうぞ温かい応援を宜しくお願い致します。
発起人(五十音順)
近藤千花子
(東京交響楽団クラリネット奏者)
水谷晃
(東京交響楽団コンサートマスター)
依田晃宣
(藝大フィルハーモニア管弦楽団ファゴット奏者)
荒井風香
(制作)