消退出血とは?~生理の出血との違い

消退出血:Withdrawal Bleeding

子宮内膜は、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの、2種類の女性ホルモンの働きによって増殖しますが、

このホルモンが減少(消退)すると、子宮内膜がはがれて出血します。

消退出血とは、子宮内膜が、子宮から、はがれて落ちる時に起こる出血のことです。

消退出血とは子宮から子宮内膜がはがれ落ちたときの出血のことです。月経=生理も消退出血の一種です。

子宮内膜の脱落の原理・仕組み

子宮内膜とは、受精して妊娠した後に、赤ちゃんが眠るためのベッドです。

  1. 排卵した卵胞からは卵胞ホルモンと黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌されます。
  2. 2つ女性のホルモンの働きで、受精卵が着床しやすくなるように、子宮内膜は厚くなります。
  3. もしも、卵子が受精せず、妊娠しなかった場合は、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの量が減少します。
  4. 厚くなった子宮内膜を維持することが出来なくなり、はがれ落ち、腟から排出されます。

消退出血の種類

消退出血、つまり、子宮内膜からの出血には2種類あります。

  1. 月経(生理)による出血
  2. ピルを使ったことによる出血

一般的には、ピルなどで内膜を剥がした場合に、消退出血と呼びます。

月経(生理)による出血=自然の周期による出血

月経の周期で、はがれ落ちて出血します。

子宮の内側からはがれ落ちた子宮内膜は、月経血として腟から体の外に流れ出ていきます。

月経とは?生理とは?

月経周期

月経開始の初日から、次のサイクルの月経開始の前日までのことを、月経周期と言います。

通常、25~38日の周期で出血を繰り返します。

月経期間は3~7日間です。

月経血は静脈血よりもさらに暗褐色で、時に凝血が混じることも有ります。

経血量は、通常は、50~100mlです。

ピルを使ったことによる出血

消退出血とは、いわゆるピルを飲んだ場合の生理出血のことです。

ピルを飲むことで、人工的に生理の状態を作り出します。

ピルを飲むと、血中の女性ホルモン濃度が高くなり、飲まなくなると、濃度が下がり、子宮内膜がはがれて、生理がおきます。

飲んでいるピルが低用量であれば、4週(28日)のサイクルで起こるようになっています。

消退出血の期間・量

そもそもが、月経(生理)による出血と、同じ状態を作り出すことなので、症状も、同様になります。

消退出血の期間は、月経と同じで、3~7日間ほどです。

出血量は、普通は、50~100mlです。

静脈血よりもさらに暗褐色で、時に凝血が混じることも有ります。

低用量ピルでは服用時期が遅れると確実な避妊効果が得られないことから、最初の服薬周期では月経第 1 日目より服薬を開始する(Day 1スタート)。

消退出血が週末にかからないように、消退出血発来後の日曜日から服用を開始する製剤(サンデースタート)もあります。

各製剤間に差があるわけではなくどの製剤も Day 1スタート、サンデースタートのいずれの方法でも使用できます。

飲み忘れないために一定の時間に決めて服用するよう指導します。

1日だけ飲み忘れた場合は、気づいた時点でただちに飲み忘れた錠剤を服用しその日の分も通常通り服用させます。

2日以上連続して飲み忘れた場合は服用を中止させ、次の月経を待ち投与を再開させます。

飲み忘れにより妊娠する可能性が高くなるのでその周期は他の避妊法を併用させます。

避妊効果が確実になるまでには約 7 日間を要します。

服用中に下痢、嘔吐が続く場合、OCの吸収不良を起こすことがあり、妊娠する可能性が高くなるため他の避妊法を併用させます。

妊娠初期流産、人工妊娠中絶後の避妊希望者には早期(流産後 7 日以内)から OC を使用します。

分娩、妊娠中期流・早産直後の OC 使用は血栓症のリスクを高めるため、産褥3~4週間は使用を避ける。

授乳中は母乳中へのステロイド移行、乳汁分泌抑制等があるため OC 使用は避け、他の避妊法を考慮します。

副作用:OC 服用開始初期に不正性器出血(破綻出血、点状出血)、嘔気、乳房痛、乳房緊満等が比較的多くみられるが、多くは消失することを説明します。

OC はそのエストロゲン活性が低いことにより消退出血が発来しないことがしばしばみられます。

消退出血が発来しない場合でも、7日間の休薬、プラセボ服用後には次周期の OC服用を開始させます。

消退出血が 2 周期連続して発来しない場合、 妊娠の有無を確認します。

g)低用量ピル服用後の妊孕性回復

一般的に低用量ピル服用後の月経周期

および妊孕性の回復に関して、正常の月経周期を有する女性であれば 5 週間以内に月経がみられます。

3ヵ月以内には95%以上で月経発来が認められるので、3ヵ月経過しても無月経の場合には、妊娠、PPA(post-pill amenorrhea)または閉経などが疑われるため、精査が必要となる。

特に10代の避妊目的にピルを服用している女性にとっては、一時的な避妊を目的とする場合が多く、ピル服用後の妊孕性の回復は最も現実に即した重要な問題であります。

多施設 case control study によると、自然発症の無月経とピル服用後の無月経の相対的発現率には有意な差は認められないとされている6)。

したがって、低用量ピル処方の長期診療においては、その初回処方に際しての問診がこの問題に際して最も重要な対策であると考えられます。