PMS:月経前症候群

月経前症候群(PMS:Premenstrual Syndrome:ピーエムエス)

【月経前症候群:PMS】とは、生理の前になると起きる、心や身体の症状や行動のことです。

閉経前の女性の約80%が、生理の前になると、「イライラする」「気分が落ち込む」「頭痛がする」等の【PMS】を経験しています。

月経前症候群(PMS)の症状の中でも、

特に精神的不調が重く、日常生活や社会生活に支障をきたすほどの状態は、

月経前不快気分障害(PMDD)と呼ばれます。

月経前不快気分障害(PMDD)の原因と治療方法

医学的には、

黄体期(おうたいき)の女性に起こる身体的、精神的、社会的症状のことです。

黄体期とは、排卵後から月経までの、約2週間の期間のことで、基礎体温が普段と比べて、0.3~0.5℃上昇している時期です。

高温相・高温期とも呼ばれます。

つまり、

月経前症候群=生理前症候群

と、思ってください。

月経前症候群が始まる黄体期のイラスト図

基礎体温の図:高温相・高温期・黄体期

月経と生理の違い~メンスとアンネとの違い

  • 月経⇒生理を”医学用語”で言うと、月経です。
  • メンス⇒”menstration:メンストレーション”は、英語で月経を意味します。
  • アンネ⇒ナプキンやタンポンなどの生理用品を製造していた会社の名前です。
  • 昭和世代の人は、生理になると『アンネの日』なんて言ってました。
  • アンネ株式会社の社名は、『アンネの日記』に、月経に関する記述があったことに由来しているそうです。
  • 月経=医学用語
  • 生理=俗語
  • 尿=医学用語
  • おしっこ=俗語

ストレスや緊張、疲労が蓄積されると、症状が強くあらわれやすくなります。

症状があっても比較的軽く、日常生活に支障のない程度のものは、月経前症候群(PMS)と診断されないこともあります。

生理痛との違い

生理痛は、生理がはじまって2~3日目ごろがピークの症状です。

生理痛がひどくて起きていられないようになり、学校や仕事に行けなくなったり、日常生活に支障をきたしたりする場合を

『月経困難症』と言います。

  • 月経前症候群=生理が始まると、症状が治まる
  • 月経困難症=生理が始まると、症状が起きる

月経前症候群の代表的な症状

精神的症状

  • イライラする
  • 憂鬱(ゆううつ)になる
  • 無性に腹がたつ
  • 泣きたくなる
  • 無気力になる
  • 混乱する
  • うつ症状が起きる
  • 刺激に過敏になる
  • 神経質になる
  • 気分にむらが出る
  • 短気になる
  • 落ち込みやすくなる
  • 涙もろくなる
  • 不安になる
  • 孤独感を感じる
  • 緊張する
  • くよくよする
  • 女性でいるのが嫌になる
  • 人に会いたくなくなる
    • 怖くてしょうがなくなる
    • キレやすくなる

身体的症状

  • 動悸
  • 頭が痛い・重い
  • 腹痛・関節痛・腰痛・腹痛
  • 腹部の張り
  • 乳房の張りや痛み
  • 食欲の増加・減少
  • 下痢・便秘
  • 下腹部のけいれん・圧迫感
  • めまい・ふらつき
  • 疲労感が増す
  • 身体のほてり
  • 吐き気
  • 手足のしびれ
  • にきび・じんま疹などの皮膚症状
  • 手足のむくみ
  • 体重増加・減少
  • 顔やカラダがむくむ
  • 肌荒れ・にきびができる
  • 首や肩がこる
  • 下痢や便秘になる
  • だるい・疲れが取れない

社会的症状:行動

  • 話すことが面倒で無口になる
  • 落ち着きが無くなる
  • 家事をしたくなくなる
  • 衝動買いをする
  • やつあたりをする
  • 無性に空腹になる
  • 間食が増える
    • 甘いものが欲しくなる
  • 食欲が無くなる
  • 性欲が増す
  • 性欲が無くなる・減る
  • 失敗が多くなる
  • 物忘れがひどい
  • 感情を抑制できない
  • カラダを動かすのが面倒になる
  • 暴力をふるう
  • 記憶力が低下する
  • 眠くてしょうがなくなる
  • 眠れなくなる
  • 運転が乱暴になる
  • 愚痴を言いたくなる
    • 部屋に引きこもる

月経前症候群の症状ベストテン

  1. いらいらする
  2. 乳房が張る
  3. お腹が痛くなる
  4. 眠気が増す
  5. 肌が荒れる
  6. 憂うつになる
  7. 頭痛がする
  8. 攻撃的になる
  9. 食欲が増える
  10. 集中できなくなる

月経前症候群のランキング図

代表的な月経前症候群の症状・ランキング

月経前症候群(PMS:ピーエムエス)の原因

PMSが起こる原因は、まだはっきりとは、解明されていません。

代表的な3つの見解

①プロゲステロン(黄体ホルモン)による影響

排卵期から生理前に分泌されるプロゲステロン(黄体ホルモン)が、脳内物質(GABA) や水分代謝に影響し、体調が不安定になる。

②脳内物質の低下

排卵後に、卵胞ホルモンの分泌の減少が、セロトニン(喜びを感じる脳内物質)の急激な分泌低下を引き起こし、

ネガティブ(否定的)な気持ちが増加する。

③ビタミンやミネラルの欠乏

ビタミンやミネラルが欠乏状態になるため。

月経前症候群(PMS:ピーエムエス)になりやすい女性

ストレス・環境

  • 就職・転職・離職
  • 入学・卒業
  • 結婚・離婚
  • 転居・引越しによる地域環境の変化
  • 一人暮らし等の家族構成の変化
  • 姑(しゅうと:義理の母)との同居
  • 強い緊張状態が続く

性 格・タイプ

  • 几帳面
  • クヨクヨ悩んでしまう
  • 細かいことを気にしやすい
  • つらくても我慢してしまう
  • 生真面目
  • 臆病
  • コミュニケーションが苦手
  • 不安になりやすい
  • 言いたいことがいえない

食 生 活

偏食、バランスの悪い食事は、ビタミンやミネラルの不足が原因で症状が強くなります。

お酒、タバコ、甘いものなどの嗜好品を多く取る女性も症状が出やすくなります。

症状を緩和する対処法

  • 糖分・水分を摂り過ぎない
  • カフェインを摂り過ぎない
  • 考え過ぎないようにする
  • 窮屈な服は着ない
  • ビタミン食物繊維を摂る
  • 月経前の時期を認識する
  • 適度な気分転換
  • 適度な運動
  • 無理をしない
  • テアニン・γリノレン酸を摂る