PMDD:月経前不快気分障害の治療方法と治療薬

月経前不快気分障害(PMDD)の原因と治し方

PMDDとは、簡単に言えば

  • 精神的な症状が、激しく顕著な、【PMS(月経前症候群)】です。
  • 月経前に始まり、月経開始とともに消える、【うつ病】です。

日本ではまだ、認知度の低いPMDDですが、国際的には鬱病(うつ病)の一種として、認められています。

2013年5月、アメリカ精神医学会は、PMDDをを鬱病の一つとして認め、診断基準を定めています。

PMDDは、イライラ感や不安感が強かったり、怒りっぽくなり、感情のコントロールができなくなったりなど不安系の症状が強いのが特徴です。

また、身体症状では、食べ過ぎたり、異常に眠くなったり、体が膨らんでいるように感じる女性もいるそうです。

PMDD(月経前不快気分障害)の症状

最適な精神薬のネット通販~不安で眠れないアナタへ

月経前になると、家事や仕事の作業能力が著しく低下したり、情緒不安定になって、会社での対人関係が悪化したり、恋人との恋愛関係が壊れたり、学校での勉強に支障が出たり、等、色々な問題が出る場合は、PMDDかもしれません。

PMDDの治療方法と治療薬

PMDDの治療は服薬が一般的です。

基本的には、薬による治療を行うことで、PMDDは治る病気です。

治療薬には、【SSRI=選択的セロトニン再取込み阻害薬】という、セロトニンの減少を抑える薬を使います。

=『せんたくてき・せろとにん・さいとりこみ・そがいやく』です。

SSRI:選択的セロトニン再取り込み阻害薬について

セロトニンについての詳細

選択的セロトニン再取込み阻害薬(SSRI:Selective Serotonin Reuptake Inhibitor)とは?

セロトニンは、気分にかかわる神経伝達物質です。

セロトニントランスポーターにだけ結合し、

その他の受容体にはほとんど作用しないため、抗うつ薬特有の副作用も少ないという

作用特性を持つ薬を、

「選択的セロトニン再取込阻害薬(Selective Serotonin Reuptake Inhibitors)」と呼び、

【SSRI】と略称されています。

PMDDの治療方法はSSRI(選択的セロトニン再取込み阻害薬)という薬を用いて行われます。

SSRIが作用する仕組み

  1. セロトニンを再取り込みするセロトニントランスポーターの働きを阻害すると
  2. 脳内シナプス間隙のセロトニン濃度が高まり
  3. 神経の伝達がよくなります。
  4. 結果として、うつ状態が改善され、気分が楽になると考えられます。

SSRIは抗うつ薬の一種でフルボキサミン、パロキセチン、セルトラリン、エスシタロプラム等があります。

まず推奨されるのはパロキセチン(パキシル)、セルトラリン(ジェイゾロフト)です。

いずれの薬で、もPMDDの人の50~65%に効果があります。

飲み始めは、胃の不快感や吐き気などの副作用が、10~20%の人にあります。

PMDDの治療は、一般的なうつ病と違って、カウンセリングでは顕著な効果は期待できないとされています。

SSRIには、主に4種類あります。

  1. ジェイゾロフト(成分名:セルトラリン)
  2. パキシル(成分名:パロキセチン)
  3. ルボックス 及び デプロメール(成分名:フルボキサミン)
  4. レクサプロ(成分名:エスシタロプラム)

SSRIの服用期間

服薬期間と量は個人によりますが、

『 生理が始まる2週間前から、生理が始まって症状が出なくなる時期まで 』

服薬します。

治療中は、症状が出ているときだけ、SSRIを飲みますが、あまり効果が見られない時は継続的に飲みます。

完治までの期間には個人差があり、効果があって症状が治まっても、飲むのをやめるとPMDDは再発しやすいので、予防目的も含め、薬で症状を完全に抑えた状態を、最低1年は続けることになるでしょう。

PMDDだと思って受診する人が、実は普通の鬱病だったり、気分変調症だったりと、別の精神疾患のことも多いので、他の精神疾患と見分けるためにもPMDDが疑われる人は、精神科を受診して下さい。

東京女子医大東医療センター精神科のPMDD専門外来

問い合わせ先:03-3810-1111

自立支援医療による補助

PMDDの治療で病院にかかった時は、健康保険が適用されます。

さらに地方自治体によって自立支援医療の対象と認められると、自己負担3割のところが1割の負担で済むようになります。

自立医療支援の対象となるのは、うつ病などの気分障害と判断された場合です。

治療が長引いて経済的な負担が大きくなりそうな時は、役所に相談してみるとよいでしょう。

自立支援医療(精神通院医療)

自立支援医療受給者証 東京都福祉保健局