緊急避妊ピル(アフターピル)についてのまとめ

緊急避妊ピル(Emergency Contraceptive Pills:ECP)

緊急避妊用ピルは、アフターピルとかモーニングアフターピルと呼ばれるほうが多いですね。

緊急避妊ピル(アフターピル)はどんな時に使うの?

それは

『 妊娠したら困る!』 & 『妊娠されたら困る!』時です。

手に入れる方法は2つです。

    • 病院やクリニックに行くか?
    • 個人輸入で買うか?

違いは?

    • 病院の場合⇒すぐにもらえるけど、人に見られる危険がある。1万円以上のお金が必要になる。
    • 個人輸入の場合⇒4000円くらいで済むが、海外から送られてくるので、時間がかかり、間に合わないかもしれない。
    • 日頃からお守り代わりに持っていましょう

アフターピルで一番のおすすめはコレ!!⇒⇒ インターネット通販で買えるエラワン(Ellaone)

緊急避妊ピルが役に立つ時

緊急避妊ピルは、避妊に失敗し、妊娠の危険がある時に服薬することで、貴女&貴方を助けてくれます。

妊娠したら困るのは、女性だけとは限りませんね。。。

浮気・不倫中の男性にとっても、アフターピルは必要かもしれませんよ。

    • 避妊具を使わず、生で挿入、射精された
    • コンドームが破れてしまった
    • コンドームが脱げてしまった
    • うっかりスキンを付け忘れた?
    • 安全日を間違った
    • 今日は大丈夫よと、だまされて出してしまった
    • 無理やり中出しされた
    • 暴行された(レイプされた)
    • 通常のピルを飲み忘れた時に、セックスしてしまった
    • 射精された精子を殺したいが、方法がわからない
    • 膣外射精(ちつがいしゃせい)に失敗した
    • ピルを飲み始めて最初の1週間に3回も服薬を忘れた
    • 避妊具(コンドーム:スキン・ペッサリー)を使わずに、生で膣内射精を行った
    • コンドーム(スキン)が破れた・脱げた・取れた・外れた・付ける場所を間違った?
    • ペッサリーを8時間以内に外してしまった
    • ピルを飲み忘れていた
    • 激しい下痢でや嘔吐できちんとピルが吸収されていないかもしれない
    • 酔っぱらって気が付いたら中に出されていた
    • 外に出したつもりだが心配だ
    • いつも飲んでいるピルを飲み忘れていた
    • 間違って偽薬(プラセボ)のほうを飲んでいた
    • 予定していたピルの服薬開始を3日も遅れてしまった

色々な事情はあると思いますが、

緊急避妊ピルは、どうしても妊娠するわけにはいかない、アナタ(女性)の為のピルです。

緊急避妊ピルは、どうしても妊娠されるわけにはいかない、アナタ(男性)の為のピルです

ただし、

緊急避妊ピルは、あくまでも「緊急的な」避妊に用いる薬です

妊娠を避けたいというのであれば、安易に用いず、普段から経口避妊薬(通常のピル)やコンドームなど、

定期的な避妊法の使用を考えて下さい。

「やっちゃった」後に、あわてて使うのは、好ましいことではありませんよ。

そして、緊急避妊ピルを服用した後に、またまた、無防備なセックスを行ったとして、それさえをも防止することができるわけではありません。

ちなみに、

『 殺精子剤・さつせいしざい 』というものがありますが、失敗率が高く、実用的ではありません。

つまり、

女性の中に入ってしまった精子を殺す方法は、無いと思った方が良いのです。

緊急避妊用ピル:病院と個人輸入比較~メリット&デメリット

ノルレボ法の場合

病院・クリニック等の産婦人科での処方

診察は不要の場合が多く、あっても問診程度、つまり、下半身を見せるようなことはありません。

あったら、その病院はおかしいと思ってください。

    • 健康保険は使えません。
      • なぜなら、治療ではないからです。
    • 全額自己負担になります。
      • 確実に一万円以上必要です。
    • すぐに手に入ります。
      • 土日祝日にやってる病院も結構あります。

個人輸入で購入すると

    • 誰にも知られずに入手できます。
      • 絶対に誰かに見つかりたくない人は個人輸入ですね。
    • 病院で手に入れるよりも、かなり安く買えます。
      • 大体5分の一程度でしょうね。
    • 海外からの配送なので3日~10日くらいかかります。
      • エッチをしてからでは間に合わない可能性が高くなります。
    • いざという時のために、お守りとしていつも持っていることが大切です。

ヤッペ法によるアフターピルの費用

ノルレボの登場で、副作用が大きく、飲み方が面倒なヤッペ法は、金銭的に困っている人以外は使われなくなっています。

病院でも個人輸入でも、金額に大した違いはありません。

病院と個人輸入の費用比較表

緊急避妊用ピルの歴史

日本は緊急避妊の後進国です。

2011年2月に、レボノルゲストレル(levonorgestrel : LNG)単剤「ノルレボ®錠」を厚生労働省が承認・認可するまで、緊急避妊薬は日本には存在しませんでした。

それまでは、どうしていたのか?

日本では長年にわたって、月経困難症や月経周期異常の治療薬として使用される中用量ピルが、

【 医師の判断と責任によって、緊急避妊の目的で 】処方されてきました。

この中用量ピルとは、エストロゲン(卵胞ホルモン:E)とプロゲストーゲン(黄体ホルモン:P)を合わせた薬剤で、

それぞれの頭文字を取って、EP配合剤と呼ばれます。

このEP配合剤を使った緊急避妊の方法を、ヤッペ法(Yuzpe)と呼び、主に、プラノバールⓇという中用量ピルが使用されます。

ノルレボ(レボノルゲストレル)を使った緊急避妊法は、ノルレボ法と呼ばれ、ヤッペ法に比べ、悪心や嘔吐などの副作用が極めて少ないことから、WHOでも推奨しています。

WHO=世界保健機関 (World Health Organization)

ヤッペ法によるアフターピル & ピルの分類~低用量・中用量・高用量

緊急避妊ピルが出来ることと出来ないこと~薬理効果・作用機序

緊急避妊ピルとは、ザーメン(精子)が女性の子宮内に入ってしまった後に、卵子が受精してしまう事を防いだり、受精してしまった卵子の着床を妨げる事で、妊娠を防ぐための薬です。

また、妊娠の中絶が目的ではないので、妊娠反応が出ていたり、妊娠している場合には、服用が禁止されています。

緊急避妊ピルが出来ること

緊急避妊ピルの作用機序としては

    • 下垂体性腺刺激ホルモンの抑制
    • 排卵の抑制=精子が受精する機会(チャンス)を無くす
    • 黄体期の短縮
    • 卵子の卵管内輸送時間の変化
    • 受精卵が着床するのを困難にさせる

などが考えられています。

つまり、上記のようなことが、緊急避妊ピルが”出来ること”です。

緊急避妊ピルが出来ないこと

    • 中絶の薬ではありません。
      • 妊娠後に行うのは、『中絶:人工妊娠中絶』と呼びます。
    • 精子を殺すことはできません。
    • 受精卵が子宮内膜に着床してしまうと、効果がありません。
      • 『受精卵が子宮内膜に着床すること』=『妊娠』です。つまり、妊娠してしまったら、手遅れです。役に立ちません。

妊娠の定義

生殖医学の領域では、妊娠は受精の時点ではなく、着床の時点で成立すると規定されており、

そのため、EC(緊急避妊用ピル)は、人工妊娠中絶薬とは見なされてはいません。

緊急避妊ピルと通常のピルの違い

アフターピル・モーニングアフターピル・緊急ピル等とも呼ばれる、緊急避妊ピルですが、通常のピルとどこが違うのでしょうか?

薬効分類上は

    • 通常のピル=経口避妊剤
    • 緊急避妊ピル=緊急避妊剤

使用のタイミングは

    • 通常のピル=befor(ビフォー)=性行為の前に使う=セックスの前に計画的に使う
    • 緊急避妊ピル=after(アフター)=性行為の後に使う=セックスしてしまってから、緊急的に使う

避妊を目的とした経口避妊薬(けいこうひにんやく)は、一般的に、ピルと呼ばれています。

ピルに使われるのは、合成の卵胞ホルモンと、合成の黄体ホルモンの、2種類の女性ホルモンです。

ピルには、2つのタイプがあります

    • 卵胞ホルモン+黄体ホルモンの、『合成ホルモン剤』
    • 黄体ホルモンだけの、『単一薬剤』
    • ⇒ミニピルとも呼ばれる

緊急避妊ピルと言っても、中身は、通常のピルの一種です。

一般的に『 緊急避妊ピル 』と呼ばれる場合は、緊急避妊に使うピルの意味で使われています。

緊急時に使えば、通常のピルも『緊急避妊ピル』ということになります。

通常のピル⇒合成卵胞ホルモンと、合成黄体ホルモンという、2種類の合成女性ホルモンが使われていることが多い⇒ヤッペ法に使われる

緊急避妊ピル⇒レボノルゲストレルという合成の黄体ホルモンだけが使われる⇒ノルレボ法に使われる

日本で正式に”緊急避妊ピル”と呼べるのは、一つしかありません。

唯一、緊急避妊剤と呼ばれているのは、2011年5月から(医師の処方のもとに)販売されている、『ノルレボ:Norlevo』です。

ノルレボは、アメリカでは『Plan B』、イギリスでは『Levonelle One Step』、その他、『Vikela』『Duofem』等の販売名で欧州、アジア、アフリカ等約50カ国で販売されています。

残念ながら、『エラワン』は、日本ではまだ手に入れる事が出来ません。

ノルレボ法とヤッペ法の比較インターネット通販で買えるノルレボ

ピルを使った緊急避妊:4つの方法

    1. エラワン
    2. ノルレボ
    3. プラノバール:ヤッペ法
    4. 低用量ピルによる代替法

緊急避妊用に使われるピルは、4種類になります

2011年5月に、緊急避妊専用薬として『ノルレボ』が販売されるまで、日本には、公式に承認された緊急避妊用の薬剤はありませんでした。

世界各国では当たり前の『緊急避妊』が、日本では、つい最近まで、公式には認められていませんでした。

そのため、避妊に失敗したり、暴行等による望まない形での妊娠を避ける必要がある時には、医者の判断と責任で、月経困難症や子宮内膜症などの治療に用いる中用量ピルを、緊急避妊のために使っていたのです。

エラワン

エラワンは、セックスによって精子が膣内に入ってから、5日以内(120時間以内)に服用することで、95%以上の妊娠防止効果があるといわれています。

3日以内の服薬が条件の『ノルレボ』より2日間も余裕ができました。

エラワンの成分は、ウリプリスタール酢酸エステル(Ulipristal acetate )です。

日本では、まだ、認可されていない、 次世代型の緊急避妊薬です。

主要な先進国では、認可されてるのですが・・・

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ノルレボ

ノルレボは妊娠の危険があるエッチの後、3日以内(72時間以内)に服薬することで、望まない妊娠を防げるピルです。

この方法は、ノルレボ法と呼ばれます。

ノルレボは、レボノルゲストレル(levonorgestrel : LNG)という、黄体ホルモンの単独剤になります。

欧米では、すでに、1999年から広く使用されてきました。

ノルレボは『緊急避妊剤』として、厚生労働省が認可しているので、病院でもらうことができます。

ただし、健康保険は使えません。全額自己負担になります。

従来のヤツペ法より、副作用が極めて少なく、避妊効果も優れています。

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プラノバール

プラノバールは、『経口避妊剤』に分類される中用量ピルです。

【黄体ホルモンと卵胞ホルモンの配合剤】で、正式名称は、【ノルゲストレル, エチニルエストラジオール】です。

ノルレボが日本でも使えるようになるまでは、『緊急避妊』と言えば、ヤッペ法と呼ばれる、プラノバール等の中用量ピルを使った方法でした。

しかし、中用量ピルは、ホルモン含有量が多く、吐き気や嘔吐、頭痛などの副作用が、高い頻度で起こっていました。

服薬方法も、ちょっと面倒で、

『妊娠の危険があるセックスの後、72時間以内に2錠 、その12時間後に2錠 』となります。

メリットと言えば、簡単に安く、病院でもらえる、ということです。

ヤッペ法について

緊急避妊ピルの作用と避妊の仕組み

そもそも、本来のピルの働きは3つです。

ピルは、妊娠に至る3つのプロセスに、それぞれ働きかけます。

妊娠に至る3つのプロセスとは

    1. 排卵
    2. 受精
    3. 着床

以上の3つのプロセスを防ぐことで、避妊します。

    1. 排卵⇒排卵を防ぐ
    2. 受精⇒精子が子宮に入ることを防ぐ
    3. 着床⇒受精卵が子宮内膜に着床することを防ぐ

緊急避妊用ピルの作用は主に2つです

しかし、緊急避妊ピルを使うということは、すでに精子が子宮内に入ってしまっているということです。

つまり、『精子が子宮に入ることを防ぐ』ことは出来ないわけです。

そこで、残りの2つの作用によって、妊娠を妨げることになります。

  1. 排卵を抑制・阻害する=.精子が卵子と出会わないようにする事で、受精卵が出来ないようにする
  2. 着床を妨げる=受精卵が出来てしまっても、子宮内膜に着床出来ないようにする

排卵を抑制・阻害する

緊急避妊ピルは、服用すると、5日間~7日間位の期間、排卵を阻害する効果があるとされています。

一方、射精後の精子の寿命は、平均2〜3日、長くても1週間と言われています。

つまり、緊急避妊ピルの作用によって、女性性器内(膣=ヴァギナ)に進入した全ての精子は、生きている間に卵子と出会うチャンス(機会)を失い、結果、受精卵が出来ないので、妊娠が成立しないことになります。

言い換えれば、5~7日間遅れて卵子が排卵された時には、精子はすでに死んでしまっている訳です。

着床を妨げる

受精卵が子宮内膜に着床しない限り、妊娠は成立しません。

緊急避妊ピルの成分である黄体ホルモンの働きによって、子宮内膜は着床のために必要な厚さになることが出来ず、着床しにくい状態になります。

緊急避妊ピルが通用する期間・時間

緊急避妊ピルが通用する時間は、限られています。

WHO が行った大規模な調査では服用が遅れるにしたがって有用性が低下するという結果が得られています。

WHO=世界保健機関 (World Health Organization)

最も効果のある使い方とは?~妊娠を防ぐ飲み方ポイント

緊急避妊ピルの使用は、早ければ早いほど良いのです。

精子が女性の中に入ってしまったなら、できる限り早く服薬してください。

24時間以内の服薬によって、最大の効果が得られます。

  • ノルレボ⇒72時間(3日)以内の服用が基準です。
  • エラワン⇒120時間(5日)以内でも大丈夫です。

ノルレボの場合、無防備なセックス(UPSI)が行われてから、すでに72時間(3日)が経過していた場合には、効果が低下します。

ノルレボの服薬が72 時間を過ぎてしまった時はもうダメなの?

妊娠経験がある女性では、性交後 120 時間(5日)以内であれば Cu-IUD(銅付加子宮内避妊具)を使用することも可能です。

Cu-IUDとは

UPSIとは

UPSI=Unprotected Sexual Intercourse=無防備な性行為、つまり、避妊しないで行ったセックスのことです

72時間を過ぎたらノルレボは絶対に効かないの?

WHO による大規模無作為化比較対照試験により、

『 UPSI後72 時間を超えてLNG(レボノルゲストレル) を投与した場合でも、予想される妊娠率を低下させる』

という研究結果が示されています。

    • 72時間後に急に作用が消失するわけではない
    • 性交後 72時間以上経た場合、有効性は低下するが、120時間までは避妊効果が認められる
    • 120時間を超えた服用では、その避妊効果についての実証結果は無い

ノルレボの服薬が72 時間を過ぎてしまった時はもうダメなの?

緊急避妊用ピルは何回飲んでも良いの?

月経の1周期中(1サイクル=28日間)に、緊急避妊用ピルを、2 回以上使っても良いのでしょうか?

LH サージが起こる前であれば、妊娠を回避するために、ECP(緊急避妊用ピル)を、繰り返し使用することは可能です。

でも、LHサージが起きてしまうと、緊急避妊ピルの力では、排卵を止めることはできません。

一つの月経周期の中で、2 回以上 ECP を使用すること自体は問題ないのですが、繰り返し服薬することで、月経周期が乱れる可能性はあります。

緊急避妊ピルを複数回使った時に、既に妊娠していたとしても、その反復投与によって流産が誘発されることはありません。

ECP の最短投与間隔の有効性を示すデータはありませんが、服用後12 時間以内にUPSI (避妊をしないセックス)をしたときに、再度緊急避妊ピルを飲む必要はありません。

LH サージとは

緊急避妊ピル服用後に吐いてしまった場合

出来ることなら、医師に相談して下さい。

「それは無理」というなら・・・

    • 服用後2間以内であれば、出来るだけ速やかに ECP 一回分を服用して下さい。
    • 服用後2時間が経過していれば、ホルモンは十分吸収されており、その後嘔吐することがあっても追加投与は不要です。

また、嘔吐が繰り返される場合には、Cu-IUD(銅付加子宮内避妊具)による緊急避難法を検討してください。

Cu-IUDとは

緊急避妊が必要なピルの飲み忘れとはどんなケース?

日本産科婦人科学会では、以下の場合に、緊急避妊ピルの使用を勧めています。

  • ピル(経口避妊薬・OC)を服用して、1週目(1~7日目)に、3 錠(3回)以上飲み忘れた場合
  • ピルの開始が、3日以上遅れ、しかもこの期間に、『UPSI』等による膣内射精があった場合
    • UPSI=避妊措置を講じなかった性交(Unprotected Sexual Intercourse)

その他の飲み忘れの対応方法はコチラ⇒ ピルの服薬を忘れた場合

緊急避妊ピルを使用した場合の注意点

    1. 経口避妊薬(ピル)を飲み忘れたために、緊急避妊ピルを使用した場合は、その後7日間はコンドームを使用する。
    2. 次の月経からは再度、経口避妊薬などの確実な避妊法を講じる必要がある。
    3. 次回の月経時に異常出血がある、あるいは、月経が5日以上遅れた場合には、妊娠検査のために受診が必要である。

緊急避妊ピルで妊娠を回避できても、その後、避妊をしなかったらまた同じことが起こりますよ。

例えば、“ピルの飲み忘れ”が原因で、ノルレボ(レボノルゲストレル:LNG)を服薬する場合には、服用後12時間以内に、通常のピルしてくださいね。

また、その際には、消退出血が遅れることを十分に理解してください。

消退出血とは

緊急避妊ピルの成功率・阻止率・失敗率~100%大丈夫なの?

通常のピル(経口避妊薬)を、避妊目的で継続的に使用している女性なら、100%近い避妊効果がありますが、緊急避妊ピルには100%の避妊効果はありません。

WHO(世界保健機関)による緊急避妊の成功率の調査結果

    • 性交後 24 時間以内に服用したものに高い避妊効果を認めている
    • 72 時間を経た場合には有用性は低下する
    • 最大の避妊効果は性交後24 時間以内に服用したものに認められている
    • 緊急避妊ピルの服用を 12時間遅らせることによってほぼ 50%ほど妊娠率は上昇すると報告されている

以上の結果から、緊急避妊用ピルは、性交後できるだけ早期に服用することが望ましいとされている。

世界保健機関 (World Health Organization: WHO)

妊娠してしまう可能性は?~望まない妊娠を防げる確率

    • 通常のピルを定期的に服薬する=ほぼ100%避妊できる
    • 緊急避妊用のピルの服薬=2%程度(50回に1回)の失敗率がある

緊急避妊法での避妊の失敗率の比較~ヤッペ法対ノルレボ法

従来、日本で緊急避妊用に用いられてきたヤッペ法、つまり、中用量ピル(卵胞ホルモンと黄体ホルモンの合剤)を使った緊急避妊法では、

妊娠率(避妊失敗率)が3.17%。

一方、緊急避妊薬のレボノルゲストレルは1.13%で、中用量ピルの約3分の1でした。

    • 経口避妊薬(中用量ピル)を使った場合:ヤッペ法⇒3.17%
    • 緊急避妊薬(ノルレボ)を使った場合:ノルレボ法⇒1.13%

緊急避妊用ピル比較表

緊急避妊ピルの避妊の成功率・失敗率・妊娠率のグラフ

緊急避妊が成功したかどうかの確認方法

緊急避妊ピルが本当に効いたかどうか、つまり、避妊が出来たのか?は、服用直後には判りません。

ノルレボの場合

  • 80%以上の女性は、予定月経日の前、または、2日後以内に月経がある
  • 95%の女性は、予定月経日の7日後以内に月経がある

エラワンの場合

服用後、3~21日ほどで、まとまった量の出血がみられます。

この出血をもって、緊急避妊が完了となります。

もし、予定月経日を1週間過ぎても出血が見られないか、通常よりも症状が軽い場合は、妊娠が疑われます。

インターネット通販で買える妊娠検査キット

妊娠を防ぐことができた後はどうすればよいの?

基本的な月経周期は28日間ですが、

緊急避妊ピルは、一回のセックスの際の妊娠の危険を回避するもので、その周期の残りの期間の避妊を保証するものではありません。

緊急避妊ピルによって、妊娠が確実に否定されたのであれば、周期にかかわらず、すぐに避妊法(通常のピルの服薬)を開始することができます。

緊急避妊の失敗と赤ちゃんへの影響~障がい児等の発生は?

緊急避妊に失敗して、妊娠してしまった場合でも、妊娠に悪影響は及ぼさないと考えられています。

異常妊娠になったり、奇形等の赤ちゃんに異常があったりという報告はありません。

そもそも、妊娠時には母体から緊急避妊薬の10倍以上の女性ホルモンが分泌されます。

ですので、緊急避妊薬(経口避妊薬も同様)程度の女性ホルモン量では、胎児に与える影響はほとんど無いのです。

緊急避妊ピルの安全性と禁忌(タブー)

1970年代の半ば頃より、世界の主要国では、緊急避妊ピルを使用してきました。

緊急避妊ピルの安全性

WHO(世界保健機関)による緊急避妊用ピルの安全性の報告では

WHO:世界保健機関 (World Health Organization)

  • 緊急避妊ピルが使えない女性は、既に妊娠している女性のみである
  • ヤツペ法で使用される中用量ピルや、ノルレボ(アメリカではプランBと呼ばれる)、エラワン等の緊急避妊ピルを使用することで、子宮外妊娠のリスクが上昇することは無い
  • 実際に妊娠回数が減少するため、子宮外妊娠の割合は、一般女性よりも緊急避妊ピルを使用した女性の方が低下すると報告されている
  • 仮に、妊娠している女性が経口避妊薬を服用したとしても、先天異常の赤ちゃんを出産するリスクは上昇しない
  • 緊急避妊ピルの使用は、一般的な経口避妊薬(通常のピル)が禁忌(タブー)となっている女性においても、禁忌ではない
  • 緊急避妊ピルに含まれているホルモンに対する被曝はごく短時間で、連続使用が必要な一般の経口避妊薬のようなネガティブな影響はもたらさない
  • 神経学的症状を伴う偏頭痛(へんずつう)、脳卒中(のうそっちゅう)の既往歴(きおうれき)、血栓(けっせん)の既往歴のある女性などには、一般の複合ピルは禁忌であるが、緊急避妊ピルは用いてもよい

緊急避妊ピルの禁忌(タブー)~使うと危険な場合

ACOG(アメリカ産婦人科医学会)は緊急避妊ピルの禁忌として

  • 妊娠している女性や妊娠が疑われる女性
  • ホルモン製剤に過敏に反応する女性
  • 異常出血が認められる女性

などを挙ています。

緊急避妊ピルの副作用

  • ホルモン剤を緊急避妊ピルとして用いた場合の、一般的な副作用には、悪心や嘔吐があるが、複合ピル(卵胞ホルモン+黄体ホルモン)よりも黄体ホルモン単独ピルのほうが副作用の発生率が低い。
  • その他の副作用として、めまい、疲労感、頭痛、乳房の圧痛、下腹部痛、むくみ、下痢などがあるが、いずれの症状も複合ピルを用いるよりも、黄体ホルモン単独ピルの方が発生率は低下する。そのため緊急避妊として複合ピルを用いる女性には制吐剤が勧められた。
  • 複合ピルも黄体ホルモン単独ピルも、次の月経の時期や期間などにも影響を与えることがある。
  • 1998 年の調査では、複合ピルを服用後、悪心が50.5%、嘔吐は 18.8%に認められたと報告されている。
  • WHO による最近の研究では、黄体ホルモン単独緊急避妊ピルの副作用の発現率は低く、制吐剤の処方は不要であったと報告されている。

複合ピル=ヤッペ法で使われる中用量ピル

黄体ホルモン単独ピル=ノルレボ法で使われるレボノルゲストレル(商品名:ノルレボ)

ノルレボ法とヤッペ法の比較検査表

緊急避妊と性感染症

緊急避妊ピルと子宮内避妊具は、どちらもHIVやエイズを始めとした性感染症(例えば梅毒、淋病、クラミジア、ヘルペス)を予防することはできません。

貴女がエイズや他の性感染症に感染していないかどうか、どうしたら性感染症を防げるのか、治療法はあるのかについて悩んでいるなら

コチラ⇒⇒ 性病に罹った(かかった)?~性感染症を確かめたいあなたへのヒント