低用量OCとLEPの違い

LEP:Low dose estrogen-progestin

LEPとは、『低用量エストロゲン―プロゲスチン』と呼ばれる薬剤です。

結論から言うと、中身は低用量ピルとほとんど同じです。

用途の違いで、呼び方が変わります。

LEPは、【 Low dose Estrogen-Progestin 】の略語です。

Low dose=低用量

Estrogen=エストロゲン

Progestin=プロゲスチン

エストロゲンとは、合成の卵胞ホルモンのことです。

プロゲスチンとは、合成の黄体ホルモンのことです。

OC:Oral contraceptive(経口避妊薬)

OCとは、経口避妊薬=ピルのことです。

OC(経口避妊薬)の成分も、エストロゲンとプロゲスチンです。

つまり、OCも、LEPも、成分は同じなのです。

そして、卵胞ホルモンとして使用されているのは、どちらも、【EE=エチニルエストラジオール】という、合成の卵胞ホルモンの一種です。

LEP:Low dose estrogen-progestin(低用量エストロゲン―プロゲスチン)

ノルエチステロン・EE 製剤

ドロスピレノン・EE 製剤

現在、LEP 製剤には、ノルエチステロン・EE 製剤とドロスピレノン・EE 製剤があります。

OC:Oral contraceptive(経口避妊薬)

LEP:Low dose estrogen-progestin(低用量エストロゲン―プロゲスチン)

ルナベル=ノルエチステロン・エチニルエストラジオール配合製剤

ヤーズ=ドロスピレノン・エチニルエストラジオール配合製剤

OCとは、経口避妊薬=ピルのことです。

LEPとは、低用量エストロゲン―プロゲスチンのことです。

OCには、低・中・高の分類がある

2006 年に

日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会・日本不妊学会・日本エイズ学会・日本性感染症学会・日本家族計画協会の共同で

「低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン」が発刊され、

経口避妊薬(OC)、いわゆるピルは、卵胞ホルモンの含有量によって、

低用量OC

中用量OC

高用量OC

に、分類されました。

205年現在、含有されている EE(エチニルエストラジオール) が

50μg以上のものを高用量 OC、50μg のものを中用量 OC、50μg~30μgのものを低用量OC、30μg未満のものは超低用量ピルと呼んでいます。

高用量ピル⇒エストロゲンの量が、50 μg より多い

中用量ピル⇒エストロゲンの量が、50 μg

低用量ピル⇒ストロゲンの量が、50 μg より少なく30μgより多い

超低用量ピル・・・エストロゲンの量が30μg未満のもの

ミニピル・・・エストロゲンが含まれないもの

”μg”=は”マイクログラム”と呼びます。

mg(ミリグラム)の1000分の1の単位です。

つまり、1000マイクログラム=1ミリグラムです。

ちなみに、1000ミリグラム=1グラム

1000グラム=1キログラム(Kg)ですね。

低用量OCとLEP

低用量OCとLEPは、成分はもちろん、含有量もほとんど同じです。

使用目的によって、呼び方が変わるだけです。

低用量 OC の主たる使用目的は「避妊」ですが、長期にわたる研究から、OC には月経困難症の治療効果のあることが明らかにされ、

The American College of Obstetriciansand Gynecologists (ACOG)は、ガイドラインの中で、避妊以外の潜在的効用すなわち副効用を挙げています。

避妊を目的として用いる薬剤を【OC】と呼び、

月経困難症や子宮内膜症など疾患の治療を目的として用いる薬剤を【LEP】として、区別しているのです。

低用量ピルの副効果について=リンク

日本でも、ホルモン含有量は低用量 OC に準じていても(中身はほとんど同じという事です)、

使用目的が避妊ではなく月経困難症の治療になる場合は、 LEP製剤と呼び、2008年には保険薬として登場することになりました。

つまり、薬剤の種類から考えると、

避妊を目的として用いる薬剤を【OC】と呼び、

月経困難症や子宮内膜症など疾患の治療を目的として用いる薬剤を【LEP】として、区別しているのです。