ピルと避妊の仕組み・プロセス

ピルの避妊効果

ピルとは、経口避妊薬のことです。

ピルは、避妊をする為の薬ですから、毎日、規則正しくきちんと服用すれば、ほぼ100%に近い避妊効果が得られます。

ピルは合成女性ホルモンが主成分です

ピルは、女性の卵巣で作られる、2つの女性ホルモンの作用を利用して、妊娠を防ぐ薬です。

女性ホルモンについて

ピルは、天然の女性ホルモンの代わりに、合成の女性ホルモンを使っています。

女性ホルモン~天然と合成の違い

  • 卵胞ホルモン(エストロゲン)の作用として⇒エチニルエストラジオール(EE:Ethinylestradiol)
  • 黄体ホルモン(プロゲステロン)の作用として⇒プロゲストーゲン

ピルで避妊ができる理由

通常、女性ホルモンは、脳の司令を受けることで、卵巣から一定のリズムで分泌されます。

ところが、ピルによって、体外から女性ホルモンを取り入れると、脳はすでに必要なホルモンが分泌されているものと勘違いをして、卵巣にホルモン分泌の指令を出さなくなります。

つまり、

ピルは、女性の体内に、排卵後と似たようなホルモン状態を作り出すことで、排卵が起きないようにする薬なのです。

ピルは、精子を殺す薬ではありませんよ~!

ピルには3つの働きがあります。

以下の3つの相乗効果で、確実に避妊することができます。

  1. 排卵を抑制する
  2. 受精卵を着床しにくくする
  3. 精子を子宮に入りにくくする

排卵を抑制する

卵胞ホルモンと黄体ホルモンを補充することで、性腺刺激ホルモンの分泌が抑制されます。

卵巣がうたた寝状態になると、卵胞が大きくならず、排卵が起こらなくなります。

そのため、精子が進入してきても、卵子と出会うことができないため、受精・妊娠が成立しません。

子宮内膜の増殖を抑制

黄体ホルモンの作用で子宮内膜の増殖がおさえられます。

通常は、月経周期とともに、受精卵が着床しやすいように子宮内膜が増殖するのですが、ピルを飲んでいる間は内膜が厚くならないので、受精卵が着床しにくくなります。

万一、排卵・受精したとしても受精卵が着床しにくい状態がたもたれます。

頸管粘液を変化させ、精子の進入を阻止

子宮頸管から分泌される粘液が濃くなり、子宮の入口がせまくなって精子の進入を防ぎます。

子宮の入口付近の頚管粘液の粘度を高めて、精子の侵入を防ぐ効果もあります。

ピルの作用と避妊の仕組み