ピルの分類~低用量・中用量・高用量

低用量ピルと中・高用量ピルの違い

ピルは、元々は、治療薬でした

かつて、日本では、避妊目的でのピルは、認可されていませんでした。

そのため、月経不順や無月経など、月経トラブルの治療薬として使われていたホルモン剤を、必要に応じて避妊用に転用していました。

しかし、含まれているホルモン量が多いため、気分が悪くなったり、むくみなどの不快な症状の副作用が多く見られました。

低用量化への歴史

ピルの副作用の多くは、卵胞ホルモンに関係しています。

ピルの開発史はいかにして卵胞ホルモンを少なくするかという歴史でした。

低用量ピルは、避妊だけを目的に、効果は維持しながらホルモン量をぎりぎりまで少なくしようと、開発されたのです。

中用量ピルと高用量ピル

卵胞ホルモン剤を50μgまで減らすことは、それほど大きな問題がありませんでした。

そこで、卵胞ホルモン剤の用量が50μgのピルが、普及しました。

これが中用量ピルです。

卵胞ホルモンの1錠中の含有量が50μgを超えた薬剤が、高用量ピルです。

低用量ピル

卵胞ホルモンの用量を50μg未満にしたものが、低用量ピルです。

低用量ピルの卵胞ホルモンの含有量は、20μgから40μg程度になっています。

日本で認可されているピルについていえば、30μgから40μgとなっています。

卵胞ホルモンが30μg未満のピルについては、超低用量ピルといわれます。

卵胞ホルモン含有量とピルの分類

  • 高用量ピル⇒卵胞ホルモン(エストロゲン)の量が、50 μg より多い
  • 中用量ピル⇒卵胞ホルモン(エストロゲン)の量が、50 μg
  • 低用量ピル⇒卵胞ホルモン(エストロゲン)の量が、50 μg より少なく30μgより多い
  • 超低用量ピル・・・エストロゲンが30μg未満のもの
  • ミニピル・・・エストロゲンが含まれないもの

避妊効果はほとんど同じですが、低用量ピルは、ぎりぎりのところまでホルモン量を抑えてあるので、飲み忘れると避妊効果が低下し、妊娠する可能性が高くなります。

μgとは

μg=『マイクログラム』です。

『ミリグラム』の1000分の一です。

1mg → 1000μgなので 0.015mg → 15μgとなります。

1000μg=1mg⇔0.001mg=1μg

1mg=0.001g⇔1000mg=1g

マイクロとミリ:細菌とウィルスで見る大きさの比較