Maniackers Design office

Principal-in-charge : Fujino Takashi

Project team : Morita Tatsuya Gunji Emi

Collaboration : FLOW

General Contractor : Omnibus Inc.

Design : 2014.8 - 2015.1

Construction : 2015.6

Structural system : steel

Story : 3 stories

Total floor area : 168.72㎡

Program : Dwelling with office

マニアッカーズデザインオフィス

担当 : 藤野高志 森田達也 郡司絵美

恊働:フロウ建築デザイン事務所

施工 : オムニバス

設計期間 : 2014.8 - 2015.1

竣工 : 2015.6

主体構造 : 鉄骨造

階数 : 地上3F

延床面積 : 168.72㎡

用途 : 事務所+住宅


棚から棚へ

人の頭の中はどんなだろう.これまでの知識や経験,興味が集積された中身を覗いてみることができたなら,その人自身への理解は急速に深まるだろう. 規則的に並んだ棚に囲まれた空間をつくる.興味の対象,関係性,それらが可視化された空間. 細かく仕切られた棚,奥行きのある棚.棚の寸法は物と人の動作の両方から決定される.1階のアーカイブと2階の住居,3階のオフィスでは,棚に並ぶ物も異なり,棚の密度も場所ごとの機能によって異なる.棚の先には棚が並び,物の背後に物が重なる.住人はその間を行ったり来たりしながら,日々生活をする. 人の動作と物の配置がそのまま空間をつくり出し,質は刻々と変化し,空間自体が揺れ動く.動かないのは背後にある床・壁・天井.棚の枠も物の背景となるよう,壁と同様に白くした.それらは自由をもたらすための五線譜のような存在となる.建築・棚・住人・物,それらの役割は明確だが,人と物が動くことにより,空間の質は動的に変化を繰り返す. 時には思いもよらない物たちが結びつき,驚きと発見に満ちた空間.ここを訪れる人は,住人の頭の中を旅しているかのような気分にさえなる.