山川菊栄の研究者として『不屈の女性―山川菊栄の後半生』の著作がある。山川菊栄記念会の初代代表でもあった。 2005年に『婦人のこえ』総目次を含む『来しかたに想う―山川菊栄と出会って』が佐久間米子・岡部雅子によって共同刊行された。 入手を希望される方はご連絡ください (海燕書房、1988年刊) | <菅谷直子「山川菊栄先生の業績について」『婦人問題懇話会会報』 (34号:山川菊栄先生追悼号)1981年より> ■ 寝たきり老人というこの絶望的な状態に陥ったとき、普通の人間は落込むか、身の不運に焦立つか、いずれにせよ正常な精神状態を保つことは困難だろうと思う。ところが山川菊栄の場合は、いつも枕頭に書物と原稿紙とペンがあり平常通り冷静で暗い蔭はなかった。ある時、婦人問題懇話会の若い会員五、六人とともに見舞ったことがある。その中の一人が、 「先生にとって、いつがもっとも良い時代だったのでしよう」とたずねると、 「そりァ、今ですよ、今が一番よい時代です。言論の自由はあるし、男女平等も昔とは比べられないほど進みましたからね」(略) <菅谷直子『不屈の女性-山川菊栄の後半生』116頁より> |
想い出の人々 >