☆フローラ便り vol.5 春号発行

Post date: Apr 19, 2011 5:24:28 AM

平成23年4月20日発行

■ある日の女性陣達の会話

テーマ:「あの頃のうまぁ~ったもん」

数人の輪になり「あれがうまかったなぁ~」「こうしても、うまかったよぉ~」と

主婦をしていた頃の思い出話に花が咲き、笑い声がホールに響き渡っていました。

1. うるめいわしのすり身と土手で採ったセリを細かく切ったものと、うどん粉少々と卵をよく混ぜ合わせ、玉にして甘辛く煮んだよぉ。

セリの香りがして、とってもおいしいのさぁ。今はもう作らなくなったからねぇ~。

2. 田んぼの畦道に「セリ」「のびる」、小川には「どじょう」「しじみ」をよく皆で採りにいったもんさぁ。

お金を使わず、食材を間に合わせるようにしてたんだよぉ。お金は大切だったからねぇ。

3. サツマイモの茎を揚げてさ、削り節を多めにのせて醤油と砂糖で味付けするんだよぉ。

油炒めもいいよぉ~。食べてみなぁ~、ありゃ美味しいからぁ。

4. 梅干し一個あれば、弁当食べられてたんだよぉ~。梅干しは貴重だったんだよぉ~。

5. 昔は冷蔵庫もなかったから、夏場の暑い時は痛みやすい物は井戸の中に吊るしておいたもんさぁ~。

6. 釜戸で炊いたご飯はうま~ったなぁ~。

若い頃は炊き上がりがわからず、間なしに釜開けてみていたら、怒られた覚えがあるよぉ。

今のようにモノがあふれていない時代、食材は自分達で採りに行ったり、大事に使ったり、無駄や贅沢をせず、

そのモノがあることに感謝しながら暮らしていたように思います。

利用者様から学ぶことは、たくさんあります。

私達が知らないことをたくさん知っていて、いつも教えて頂いています。

モノがあるから幸せというわけではなく、モノはなくても工夫したり、大事に使ったり、皆が協力し・声を掛け合い・

助け合いながら生活をしていた。そういう生活の場が幸せを作り上げていたのかもしれないと、笑顔で当時を振り返る

利用者様の表情から受け取ることが出来ました。

今まさに、震災後の状況下で、私達がこれからどう生きていくか思案している中、利用者様やお年寄りの方々から学ばなければい、そう思います。