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『中国女性の一〇〇年 史料にみる歩み』(青木書店、2004年3月、本体\2,900+税)が発売されました

法律、各界著名人の声明・書簡から、新聞・雑誌に掲載された市井の人々の声まで、数多くの史料・図版を収録し、清末から現代にいたる中国女性たちの解放・自立への足跡を、コラムを交えながら簡潔かつわかりやすく解説した中国女性史料集。

当研究会の2年間にわたる苦労の結晶です。大学などでのテキストにも最適ですので、ぜひぜひご利用ください。

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<目次>

はじめに

序 前近代中国の女性

第一章 近代中国の幕開け――清末

1 太平天国と義和団――武装反乱のなかで

2 キリスト教と女性――西洋との遭遇

3 秋瑾と何震――清末女性解放思想

4 不纏足運動――束縛を解き放つ

5 女学・女子留学生――知へのあこがれ

コラム:『紅楼夢』・賽金花

第二章 共和国の成立――一九一〇年代

1 辛亥革命――民族国家への覚醒

2 臨時約法・褒揚条例――二級国民として

3 参政権運動――第一波フェミニズムに呼応して

4 女子中学校の設立――良妻賢母の奨励

5 儒教道徳批判――「家」からの脱出

6 児童公育――家族解体の夢

コラム:張竹君・ノラ・何香凝

第三章 大革命の時代――一九二〇年代

1 五四運動――反逆する娘たち

2 国共両党の政策――「女性運動」への取組み

3 女子高等教育――大学の扉を開く

4 国民革命前後の参政権運動――ナショナリズムとジェンダー

5 北伐と女性兵士――「従軍日記」から

6 新性道徳論争――一夫一婦か、性の自由か

7 文明結婚――結婚広告とウェディングドレス

8 農村女性――近代に取り残されて

9 女工――プロレタリアートの誕生

10 新女性と職業――経済的自立をめざして

11 売春問題――廃絶をめざす論議と活動

12 YWCAと社会活動――排外主義に抗して

コラム:張ゆう蘭・丁玲『ソフィ女士の日記』・阮玲玉

第四章 分裂の中の近代化――一九三〇年代

1 新生活運動と「女性工作大綱」――国共両党の女性運動

2 二種類の婚姻家族法――民法と共産党婚姻条例

3 物質文明と女性――モダンガールの登場

4 優生学・産児制限――民族の強化と母体

5 「女は家に帰れ」――女性の役割をめぐる論争

6 識字・社会教育

7 ソ区の女性兵士と長征――武器を手に

8 満州の女性

9 救国・抗日運動

10 国際的女性交流

コラム:潘玉良・満映(満洲映画協会)・蕭紅『生死場』

第五章 抗戦と戦後再建――一九四〇年代

1 民主選挙・憲政運動

2 四三年決定・土地改革――女性政策の転換

3 「慰安婦」(訳・解説 陳蘇黔)――日本軍の性犯罪

4 孤児・離散家族

5 国際民主婦人連盟・米軍暴行抗議運動――戦後世界体制のなかで

コラム:丁玲「国際婦人デーに感あり」・宋家の三姉妹・張愛玲『傾城之恋』

第六章 人民共和国の下で――二〇世紀後半

1 毛沢東思想と女性――男にできることは女にもできる

2 婦女連体制――国家に組み込まれた女性組織

3 女性研究運動――「女であること」の再考

4 婚姻法・婦女権益法――男女平等か女性保護か

5 女子教育――手にした果実・残る難題

6 二重役割負担と婦女回家論――市場経済のなかの女性労働

7 管理される生殖――戸籍・単位の制約と一人っ子政策

8 売買春――社会主義下での廃止、商品経済化による復活

9 少数民族の女性――周縁から

コラム:李双双・江青・革命模範劇(革命様板戯)・張潔『方舟』

第七章 台湾――百年の歩み

1 女子教育――総督府の皇民化政策

2 女性組織の誕生――抗日と女性解放と

3 公娼制――日本による持込みと廃娼運動

4 国民党の女性政策――宋美齢の指導と戒厳令

5 呂秀蓮らの新女性主義――台湾フェミニズムを拓く

コラム:謝雪紅・李昂『夫殺し』

あとがき

巻末参考資料

年 表

索 引