インターネット通販で買えるマイスリー(ゾルピデム)

病院に行かなくても買えるマイスリーはあるの?

マイスリーは厚生労働省から『第三種向精神薬』の指定を受けています。

マイスリーは、「国内で医師の処方箋のもとでしか、手に入れることができない」睡眠薬です。

残念ながら、アマゾンにも楽天市場にも、マイスリーは売っていません。

『病院に行かないと手に入らない』のです。

また、マイスリーは処方制限がある薬なので、一回に30日分しか処方してもらえません。

投与期間に上限が設けられている医薬品

マイスリーの代わりになる薬~おススメの代替薬

マイスリーを睡眠薬として使用していた人には、ルネスタを試してみることをお勧めします。

インターネット通販で買えるルネスタ

ルネスタは、アモバンを改良した薬で、安全性が高く依存性が少なく、副作用の心配も極めて少ない睡眠薬です。

マイスリーの場合は、統合失調症(とうごうしっちょうしょう)及び躁うつ病(そううつびょう)に伴う不眠症での適応はありませんが、ルネスタは、全ての不眠症、睡眠障害に対して使用できる睡眠薬です。

マイスリー・ルネスタ・アモバン~非ベンゾジアゼピン系睡眠薬の徹底比較

マイスリーの市販薬はあるの?ドラッグストアで買えるの?

マイスリー&ゾルピデムのジェネリック薬は医師の診察を受け、処方箋が必要な医療用医薬品です。

市販薬では、販売されていません。

医療用医薬品とは~市販薬と処方薬の違い

マイスリーの個人輸入は出来るの?

マイスリーのように、向精神薬の指定を受けた薬は、個人輸入をすることが制限されいてます。

個人輸入が出来ない薬一覧~向精神薬・麻薬・覚せい剤原料

医薬品等の個人輸入について(厚生労働省)

マイスリーの特徴

    • 「MY SLEEP(私の睡眠)」から、命名されました。

    • ゾルピデム酒石酸塩が主成分の、超短時間作用の睡眠薬です。

    • 近年は日本国内で一番処方されている睡眠薬です。

よく使う睡眠薬、マイスリーがシェアを拡大 レンドルミンはシェア減も2位堅持、3位にはルネスタが躍進 (日経メディカル:206/3)

非ベンゾジアゼピン系睡眠薬のマイスリーは、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬同様、ベンゾジアゼピン受容体に結合して作用しますが、ベンゾジアゼピン骨格をもっていません。

ベンゾジアゼピン系と違い、ω2受容体には作用せず、ω1受容体のみに作用するので、作用がややマイルドになり、ふらつきや転倒、せん妄、筋弛緩作用などの副作用が少なくなります。(ベンゾジアゼピン受容体のω1に対する選択性が高いほど、純粋に睡眠効果だけを得られます。)

マイスリーは、転倒などのリスクがある高齢者に対して、処方しやすい睡眠薬です。

ベンゾジアゼピン系と非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬の違い

マイスリーは短期決戦型の睡眠薬

マイスリーは、超短時間型タイプに分類される睡眠剤です。

主に、入眠障害に効果があり、寝つきの悪いタイプの人に適しています。

健康な成人の場合、催眠作用は15〜30分で発現し、1時間前後で最高血中濃度に達し、2時間程度で効果が消失し始めます。

マイスリーと他の睡眠薬との比較はこちらから

睡眠薬の分類・比較~作用・副作用・効果・半減期等

医師がマイスリーを選ぶ理由~処方の根拠

睡眠薬のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、半数以上の医師がゾルピデム酒石酸塩(マイスリー他)と回答しました。(日経メディカル Onlineの医師会員を対象)

効き目が早い

    • 非ベンゾジアゼピン系の薬剤であり、短時間作用型の内服薬として処方しやすい。(20歳代病院勤務医、一般内科)

    • 短時間作用性で筋弛緩効果が弱く、また5mgずつ反復投与でいい効果を得ている。(50歳代病院勤務医、総合診療科)

薬の抜けが早い~持ち越しが無い

    • 血中濃度半減期の短さ、呼吸抑制の少なさ。しかし「うつ病」「統合失調症」が適応外なのは、いいかげんなんとかならないのか?(50歳代診療所勤務医、精神科)

    • 比較的翌日への持ち越しも少なく安全に使える点。ジェネリックが発売されてより使いやすくなったことと、高齢者への導入薬として処方することが多く、最も処方頻度が高くなっています。短所は効果が比較的弱い点でしょうか。(50歳代病院勤務医、一般内科)

安定感がある~使いやすい

    • 一定の効果が期待できるので、一番処方が多くなっています。新規に処方するときには依存性も説明して、できるだけ短期間投与にしています。(60歳代診療所勤務医、精神科)

    • 新規処方はスボレキサント(ベルソムラ)やラメルテオン(ロゼレム)に中心が移りつつありますが、まだまだ使い慣れたゾルピデム(マイスリー)などの処方が多いです。(60歳代病院勤務医、一般内科)

    • 非ベンゾジアゼピン系ということでマイスリーをかなり使用してきたが、今後はロゼレムやベルソムラが増えると思う。(60歳代病院勤務医、脳神経外科)

    • 昔は、ハルシオンやレンドルミン等のベンゾジアゼピン系薬剤を多く処方していたが、最近ではマイスリーの処方が増加しました。さらに最近では、難治性不眠症は精神科や心療内科へ紹介することも多くなりました。(50歳代病院勤務医、一般内科)

依存性が低い

    • 依存性がなく、持ち越し効果も少ないので、重宝しています。ただ、最近は生理的機序に基づく薬剤として、ラメルテオンやスボレキサントの処方機会が増加しており、今後もその傾向が続くと思います。(30歳代病院勤務医、一般内科)

    • 軽度の不眠症に対してはおおむね効果があり、依存性が低いと思います。(40歳代病院勤務医、上記以外の内科系専門科)

    • 差し障りない有効性が有るものの、ハルシオンのような切れ味が無い分、依存性を来しにくいと思うので、最優先で投与してきた。ただ、最近は、さらに依存性が少ないと思われるルネスタを処方する機会が増えてきている。(50歳代診療所勤務医、一般内科)

高齢者に使いやすい~筋弛緩作用がない

半減期が短く、筋弛緩作用がないので高齢者に処方しやすいが、健忘の副作用が出やすいので注意必要。(40歳代病院勤務医、精神科)

高齢者に処方してふらつきが少ないことが利点。アモバンも同様であるが苦味が残る欠点がある。不安やうつ傾向が強いようなら、高齢者にはデパス、若年ならソラナックスを処方します。(50歳代病院勤務医、一般内科)

翌日への持ち越し効果や筋弛緩作用が少なくせん妄も起こしにくいので、高齢者にも使いやすい。(30歳代病院勤務医、総合診療科)

副作用

マイスリーは、比較的安全性の高いお薬です。

正しく服用するかぎり、重い副作用はまずありません。

薬に対する慣れ(耐薬性)や中止時の不眠(反跳性不眠)も少ないとされます。

ただし、切れがよい反面、服用直後や夜間起床時に、一過性の健忘やもうろう状態を生じたり、人によっては、翌朝に眠気やふらつき、けん怠感や脱力感などが残ることがあります。

承認時までの臨床試験で確認できた副作用

1,102例(統合失調症及び躁うつ病に伴う不眠症を含む)中、副作用(臨床検査値の異常変動を除く)は190例(17.2%)に報告された。

主な副作用は、

    • ふらつき44例(4.0%)

    • 眠気38例(3.4%)

    • 頭痛31例(2.8%)

    • 倦怠感31例(2.8%)

    • 残眠感29例(2.6%)

    • 悪心23例(2.1%)

等であった。

市販後の調査等で確認できた副作用

4,485例中、副作用(臨床検査値の異常変動を含む)は、230例(5.1%)に報告された。

主な副作用は、

    • 眠気21例(0.5%)

    • ふらつき18例(0.4%)

    • 肝機能障害18例(0.4%)

    • ALT(GPT)上昇17例(0.4%)

    • γ-GTP上昇16例(0.4%)

    • AST(GOT)上昇12例(0.3%)

    • 一過性前向性健忘10例(0.2%)

    • LDH上昇9例(0.2%)

等であった(再審査結果通知:2016年3月)。